パンケーキの夢を追い続けるパンケーキママと、voivoiファミリーの記録


by pancakemama2
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私のカフェができるまで Vol.7

c0159301_13542642.jpg「どうして、三軒茶屋にお店を出したんですか?」
よく聞かれる質問です。

私が物件を見つけるまで、かかった日数は、約2ヶ月。考えてみると、短いですね。もともと千葉出身の私。実は「三軒茶屋」なんて、全く縁のない街でした。だから、最初は、御茶ノ水や神田近辺を探していました。

ところが「スイーツをやるなら、田園都市線がいいよ」という専門家の先生たちの声あり。
「それなら、ちょっと行ってみようか」と最初に降り立った駅が三軒茶屋。そして目の前の不動産に入ったら、今の物件がちょうど、空きたてホヤホヤだったんです。

見た瞬間、きゅんと来ました。それは「駅に近いのに、ちょっと路地裏。一軒家のようなビル」という、まさに私の理想に近い環境。

成功した飲食店のオーナーさんたちは、よく、「物件の第一印象で、”これだ!”と感じ、オープン後の店のイメージが、もうそこに見える」そう。

男女の仲とも似ていますね(笑)。生涯のパートナーとは、出会った瞬間に感じるものがある。かくして私も、運命の物件に出会い、右も左も分からない三軒茶屋で、店を開くことになったのです。

今思えば、この決断は正解でした。いまはパンケーキがちょっとしたブームになって、多くの雑誌に載せていただくようになりましたが、メディアにとっても、「三軒茶屋」は、取り上げやすい地名のようです。
あっ、でも「自由が丘」だったら、もっとブレイクしてたかな(笑)。

実は、自由が丘にも行ってみました。もう駅の周りからして、雰囲気が違いますね。高島屋がピカピカしてる。でもなんだか違和感。。私には、高級マダムの街は似合わないって、実感しました(笑)。いまは「三茶 My Love」なのです!

   **************

★予想を超える反響、行列のできた1日カフェ★

さて、オープン3ヶ月前の5月に、三軒茶屋の物件が決まりました。
それと同時に、ゆみちゃんとの2回目の「1日パンケーキカフェ」の準備も進んでいました。

前回と違い、今回はカフェオープン前の前哨戦。遊び半分ではできません。また、パンケーキミックスの試作を、お客様に試していただく絶好の機会です。

たくさんの人に来ていただけるよう、blogにも1ヶ月前から告知しました。なんといっても、お客様は顔の見えないネットの読者です。果たしてどれくらいの人が来てくれるのか、予想できませんでした。

そして、気合をいれて臨んだ当日。信じられない光景を見ました!
午前11時オープンにかかわらず、1時間前から訪れる人がちらほら。そして、店の前には、あっという間に長蛇の列!
c0159301_1433881.jpg
私はもう夢中で、厨房でパンケーキを焼き続けました。お客様は途切れることがありません。昼過ぎに、一度だけ店の外に出てみると、まだ20人以上の行列が続いています。
「うわー大変なことになっている!」
道行く人たちは、「これは何の行列なんですか」と振り返っていきます。

予想を超える反響。実はこのとき、私の中に不安が沸き起こってきました。
この日用意できた試食用のパンケーキは200食くらい。営業時間は夜10時までというのに、午後3時を回った時点で、もう品切れそうな勢いです。

私の頭はくらくらしてきました。きっと夕方以降に来てくれる人には、もう私のパンケーキは出せないでしょう。楽しみにしてくれている人に申し訳ない。どうしよう。

また客席では、慣れないスタッフ(友人らボランティア)で、てんやわんやになっていました。厨房から見えないけど、かなりお客さんをかなりお待たせしている様子。中には「時間がない」と、帰ってしまうお客さんもいました。

私は後悔の念にかられました。「やるべきではなかったのでは?」。
あまりにも行き届かない点がたくさんありました。
私はblogというネットの世界を通じて、多くの共感者を得て、こうしたイベントにも、びっくりするくらい大勢の人が駆けつけてくれるようになりました。

そして、いよいよ物件も決まったのに、リアルの世界で、本当にお客様に満足してもらえるカフェを作ることができるのか。その現実を、新たに突きつけられた思いです。

すべてが終わり、帰宅後は眠れない夜を過ごしました。そして、そんな辛い思いをネットにも書きこみました。次の日から、またblogに50通を超える励ましのメッセージが寄せられました。

「とても美味しかった」「幸せだった」と感想をくれた人たちもいました。私はみんなのコメントを、何度も読み返しました。

もう後悔しても始まりません。「欠点だらけの1日カフェだったけど、これを教訓にして、本当にいいカフェを作ろう。おいしいパンケーキをたくさんの人に食べてもらえるように頑張ろう!」。

そう決意を新たにしたのでした。
(つづく)

※この記事は、「カフェ&レストラン 11月号」(2007年)に掲載させていただいたものです。
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by pancakemama2 | 2007-08-01 13:48 | voivoiができるまで(連載)