私のカフェができるまで Vol.18
2008年 12月 03日
〇取材のなくなる日・・
以前、この連載で、「過去に取材が50件以上あった」という話を書きました。
それに対して、いまはどうでしょう?
今年になって、取材の依頼は激減しました。
これから年末にかけての取材は、もうほとんどありません。
さぁ、voivoiは、これからどうなっていくのでしょう?
実は過去、たくさんの取材のいただきましたが、
それは時期によって、取り上げられ方が異なっていました。
まず1年目。
「食事系パンケーキ」が注目された年でした。
これまで、おやつ程度のフードと考えられていたパンケーキが、チーズや肉、野菜をふんだんに使った、食事メニューとして登場したこと。
それも、ワインやビールなどのアルコールにも合う「大人のパンケーキ」が「新しいトレンド」として、取り上げられたのです。
特集を組んだ媒体も、TVでは「王様のブランチ」、雑誌では「東京ウォーカー」、ビジネス誌では「日経トレンディ」などでした。
そして2年目。
「スイーツとしてのパンケーキ」にスポットが当たりました。
ちょうどドーナッツやカップケーキのブームと重なり、「粉ものスイーツ」というジャンルが、注目されるようになったのです。
媒体も、グルメ本や女性誌が中心でした。
2年目の後半は、カフェ本や、地域情報誌などに、「パンケーキで評判のカフェ」「地元でおすすめのお店」として、紹介されました。
また、ビジネス誌などでは、「モノが売れない時代に、マニアな店が流行る」という視点で取り上げられたりしました。
さぁ、こうやって書いてみると、ネタは、もう出尽くした気がしますね(笑)。
「取材が来なくなったらどうしよう。ブームが終わったらどうなるんだろう?」。
・・それは、漫然と抱いていた不安でした。
そして、ついにその時が来たのです!
ただ、いまのところ、取材がなくなったからと言って、急にお客さんが減ることはありません。
また、パンケーキが、打ち上げ花火のように、パッと咲いて散るような、ブームがすぐに終わるようなものとも思えません。
むしろ、今年に入って、東京以外の地域で、パンケーキ専門店がオープンしたという噂を、あちこちで聞くようになりました。
東京で成熟してきたパンケーキのマーケットが、少しずつ地方に広がり始めたのです。
かつて一大ブームを起こした「ティラミス」が、デザートとして定番になったように、「パンケーキ」も新しいジャンルとして、これから末永く愛されると、私は信じています。
ブームとして、取り上げられることが減れば、「お客さんが押し寄せる」ことは、もうないかもしれません。
でも今までのお客さんで、10人のうちひとりでも、「パンケーキっておいしい」「また食べたい」と思ってもらえれば、パンケーキは生き残ります。
そして、voivoiのこれからの道は、こうした「パンケーキ好き」の人たちの期待を、裏切らないこと。「美味しいパンケーキなら、voivoi」と言ってもらえ続けることです。
また、パンケーキ好きのお客さんは、パンケーキに夢を持っています。
これからも、パンケーキの夢を発信し続けて、そうしたお客さんに喜んでいただくことです。
(つづく)
※この記事は、「カフェ&レストラン 12月号」(2008年)に掲載させていただいたものです。
以前、この連載で、「過去に取材が50件以上あった」という話を書きました。
それに対して、いまはどうでしょう?
今年になって、取材の依頼は激減しました。
これから年末にかけての取材は、もうほとんどありません。
さぁ、voivoiは、これからどうなっていくのでしょう?
実は過去、たくさんの取材のいただきましたが、
それは時期によって、取り上げられ方が異なっていました。
まず1年目。
「食事系パンケーキ」が注目された年でした。
これまで、おやつ程度のフードと考えられていたパンケーキが、チーズや肉、野菜をふんだんに使った、食事メニューとして登場したこと。
それも、ワインやビールなどのアルコールにも合う「大人のパンケーキ」が「新しいトレンド」として、取り上げられたのです。
特集を組んだ媒体も、TVでは「王様のブランチ」、雑誌では「東京ウォーカー」、ビジネス誌では「日経トレンディ」などでした。
そして2年目。
「スイーツとしてのパンケーキ」にスポットが当たりました。
ちょうどドーナッツやカップケーキのブームと重なり、「粉ものスイーツ」というジャンルが、注目されるようになったのです。
媒体も、グルメ本や女性誌が中心でした。
2年目の後半は、カフェ本や、地域情報誌などに、「パンケーキで評判のカフェ」「地元でおすすめのお店」として、紹介されました。
また、ビジネス誌などでは、「モノが売れない時代に、マニアな店が流行る」という視点で取り上げられたりしました。
さぁ、こうやって書いてみると、ネタは、もう出尽くした気がしますね(笑)。
「取材が来なくなったらどうしよう。ブームが終わったらどうなるんだろう?」。
・・それは、漫然と抱いていた不安でした。
そして、ついにその時が来たのです!
ただ、いまのところ、取材がなくなったからと言って、急にお客さんが減ることはありません。
また、パンケーキが、打ち上げ花火のように、パッと咲いて散るような、ブームがすぐに終わるようなものとも思えません。
むしろ、今年に入って、東京以外の地域で、パンケーキ専門店がオープンしたという噂を、あちこちで聞くようになりました。
東京で成熟してきたパンケーキのマーケットが、少しずつ地方に広がり始めたのです。
かつて一大ブームを起こした「ティラミス」が、デザートとして定番になったように、「パンケーキ」も新しいジャンルとして、これから末永く愛されると、私は信じています。
ブームとして、取り上げられることが減れば、「お客さんが押し寄せる」ことは、もうないかもしれません。
でも今までのお客さんで、10人のうちひとりでも、「パンケーキっておいしい」「また食べたい」と思ってもらえれば、パンケーキは生き残ります。
そして、voivoiのこれからの道は、こうした「パンケーキ好き」の人たちの期待を、裏切らないこと。「美味しいパンケーキなら、voivoi」と言ってもらえ続けることです。
また、パンケーキ好きのお客さんは、パンケーキに夢を持っています。
これからも、パンケーキの夢を発信し続けて、そうしたお客さんに喜んでいただくことです。
(つづく)
※この記事は、「カフェ&レストラン 12月号」(2008年)に掲載させていただいたものです。
by pancakemama2
| 2008-12-03 13:18
| voivoiができるまで(連載)